落ち目の旦那をめぐる本妻争いのような維新と公明の茶番劇
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/253896

 安倍晋三首相を真ん中に挟んだ日本維新の会と公明党との駆け引きが隠微さを増している。

 公明党大阪府本部は11日の幹部会合で、維新が主張する「大阪都構想」への賛否を問う住民投票の再実施に反対してきたこれまでの態度を転換し、
容認する方針を打ち出した。維新の大阪での勢いに恐れをなして、尻尾を巻いて下手に出ている公明党の姿が惨めである。

 維新は4月7日の大阪府知事・大阪市長のダブル選挙で完勝したのに続き、21日の衆議院大阪12区補選でも圧勝し、それを背景に同党の実質的な
名誉会長である橋下徹元大阪市長がテレビに出演して「公明党がいる6つの衆院選挙区すべてに維新のエース級を立てる」と宣言した。これは公明党を
震え上がらせるに十分な恫喝で、なぜなら同党は衆議院の小選挙区では8議席しか確保できておらず、そのうち4議席が大阪、2議席が兵庫
(残りは東京と北海道)である。もし関西の6議席を失えば、近畿比例区の4議席も到底維持できなくなり、致命傷を負うことになる。