山本由伸投手が20日、球団事務所で1回目の契約交渉を行い、2500万円増の6500万円を保留した。会見では「言葉が出ません。あぜんとしたかな」と発言。
 明らかに怒っていた。晴れ舞台になるはずが、出口の見えない契約交渉の出発点になっていた。山本の“銭闘劇”が幕を開けた。
「額を見た瞬間? 言葉が出ません。あぜんとしたかな。球団からの提示は自分(の希望)と大きくかけ離れていた。久々にあきれました」
交渉時間は約30分。球団からの説明を聞くと、交渉することなく席を立った。
 6500万円の年俸は自身最高だ。それでも判を押せなかった。むしろ、怒りがこみ上げてきた。多くを語らずに会見場を後にしたが、伏線は今年のムエンゴにありそうだ。