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NPB、アマチュア球界とのトラブルは絶対に避けたい。極力調査をして、フリーの立場を確認するが、夢を追いたいがあまり、選手が真実を言わないケースも想定しないといけない。
必然的に個人情報管理は厳しくするしかない。富塚氏は「我々に日本球界の秩序を荒らす意図はありません」と慎重に言葉を選んだ。
今回の28選手から、契約に向けた交渉に進む選手が出てくる可能性はあるが、スムーズに事が運ぶかは不透明。まず、最初のステップに意義がある。
受験条件は<1>現在NPB球団に所属していない<2>球速144キロ以上の投手。何らかの理由で投手をあきらめた選手の中には、クリアする選手はある程度はいる。
それは予想できても、いざヒスロップ氏が「アメージング」と息をのむシーンに接すると、埋もれた逸材の発掘か! と胸は高鳴る。
ふるいからこぼれた素材にメジャーが目を向ける時代に入った。それは選手にとって大いなる励みになる。