■剣道からKENDOへ 世界大会で見せた日本の心(ニッケイ2015年6月2日)
の興味深い記事中に
>国際化に向けて課題を感じさせたのは、審判の判定のあり方だ。
剣道では3人の審判が「気合」「剣の作用」「体さばき」を総合的に判断して1本を決める。
レフト前ヒットを狙った振り遅れがライト前に転がっても安打となる野球や、パスがそのままゴールに吸い込まれて得点となるサッカーとは違い、面を打つという意志を持って面を打たないと1本にならない。
そこが単なる競技スポーツと違う奥深さでもある。
>これらの一連の判断を審判は旗の上げ下げだけで表すわけだが、会場で見ていても初心者には何が起きたかほとんどわからない。
ビデオ判定は採用されておらず、0.1秒以下の一瞬の差を目だけで判定する難しい立場は、選手のレベルが上がるほどに重圧も高まる。
今大会でも判定をめぐって観客が首をかしげる場面が何回かあった。
リアルタイムの動画配信やSNSを使った情報発信など、新しい技術を使った運営側の努力も光っただけに、審判のあり方という根本的な課題が際立った。