日本ハムの監督時代、2008年に大阪桐蔭高から中田翔外野手、11年に早大から斎藤佑樹投手という話題の新人を迎え入れた。
大物新人選手の育成は、今のチームに必要な選手か、将来的に出てきてほしい選手かをはっきりさせなくてはいけない。
中田は後者になる。ほぼ打撃だけが売りだったが、変化球打ちに課題があった。外野の争いが激しく、1軍で出られそうもなかった。
2年目の途中くらいまで、北海道から離れた千葉の2軍で場数を踏ませた。監督としては「なぜ1軍で使ってくれないんだ」と、本人に反骨心を持ってもらう狙いもあった。その気概が今の中田を支える部分になっているとも思う。